こんな人にオススメの記事
母乳分泌過多でおっぱいが張る、
しこりができて乳腺炎を繰り返している。
授乳の時間が苦痛でたまらない…。
いつになったら落ち着くの?という母乳育児を頑張っているママへ向けて、
実際に母乳分泌過多であった私が対策をご紹介します。
私は産後3日目あたりから急激に母乳が出るようになり、岩みたいにカチカチに…。
「3~4日目がピークだからね」と助産師さんに
優しくなだめてもらいましたが…
1週間後の退院時にも張りは収まらず、
乳腺炎を繰り返しながら産後1~2カ月を過ごしていました。
「母乳が出過ぎて辛いんです」というと、必ず「出ないよりはマシ」「羨ましい」と周りか言われますが、決してそんなことはないのです。
出過ぎるのも辛いですよね…。
もくじ
なぜ、母乳が出過ぎるの?
産後直後は需要と供給のあっていない時期だから
出産後、乳房は赤ちゃんのおっぱいを飲む量に合わせて母乳を産生します。
女性の体って本当にすごいですよね。
ですが、母乳産生量と赤ちゃんの摂取量の調節ができるまで、
赤ちゃんが飲む量を大幅に超える母乳を作ってしまうことがあります。
生産量の調節の時期は一般的には出産後約10日ほどです。
この時期におっぱいが張るからと自己判断で複数回多量に絞ってしまうと、
母乳が必要以上に生産されてしまい分泌過多の原因なります!
絞れば絞るほど、母乳が増えちゃうなんて!
また、母乳を減らす方法として片側授乳がありますが、
この調節の時期に母乳量を減らす対策をするのもNG!
おっぱいが張って痛い、母乳の勢いが強くて赤ちゃんがむせてしまうときは、
授乳の前に軽く搾乳するなどして対応しましょう。
母乳の勢いが強いときは、軽く搾乳する方が赤ちゃんも飲みやすいしね!
母乳量の調整にかかる時間は個人差が大きいです。
一般的に張りが落ち着いてくるといわれる2~3週間を過ぎても
母乳量が安定しなかったとしても解決する場合もあります。
月齢が大きくなると、赤ちゃんの身体は成長します。
お口が成長して上手に吸えるようになり、授乳量が増えて解決する場合も多いです。
助産院や母乳外来を利用し、乳房のケアを受けながら焦らず過ごしましょう。
母乳量を増やす授乳方法や搾乳をしすぎているから
1回の授乳で両方の乳房を短時間で切り替え授乳したり、
乳房をいつも空にしようと授乳後にさらに搾乳したりすると乳頭が刺激されます。
結果、乳房はおっぱいが足りないと判断して母乳を多く作ろうとし、結果的に母乳分泌過多になってしまうことがあります。
おっぱいが空=母乳が足りてないと判断されるんだね
母親の身体的な理由があるから
母親の身体的な問題(ホルモンの問題、薬剤の影響など)、もともとの体質から母乳分泌過多が起こることもあります。
調節の時期を過ぎて、母乳の分泌を減らす方法を試しても変化がないときは、一度医療機関に相談をしましょう。
いつになったら落ち着くの?
落ち着く時期についてはやはりはっきりとしたことは言えません。
上記の通り個人差がかなり多きく、
落ち着いてきたという基準も人それぞれです。
私は産後2カ月までは赤ちゃんの飲める量よりも母乳の供給の方が多く、
1週間に1度ほど乳房にしこりや発赤ができて、
自分では解決できず助産院に通い乳房マッサージを受けていました。
絞ってもらうとバスタオルが濡れタオルになるくらい出ていました(笑)
助産師さんの施術は高いですよね…。
毎回4000円ほどかかり痛い出費でしたが、2カ月を過ぎるとだんだんと授乳後すっきりと飲み切ってくれることが増え、
助産院の施術は卒業できました!
行くたびにアドバイスを受け悩みも相談できて安心でしたよ。
自分でできる対策
授乳前に張り過ぎているときは授乳前に乳輪をやわらかくして圧抜きする。
〈圧抜きの方法〉
1. 抜きをする方と反対の手で乳房を下から支える
2. 指先を乳輪の周りに置き、体の内側へ痛みがないようやさしく押す
3. 位置を変えて、数分間の圧迫を続ける
赤ちゃんの月齢が小さなうちは口が小さく、飲む力も弱いです。
がちがちに張ったおっぱいでは赤ちゃんが深く咥えにくく浅く咥えてしまいます。
赤ちゃんが浅く咥えることで、乳頭トラブルや、乳房全体から母乳をのめず乳腺炎の原因に!
私もアドバイスを受けるまでは、がちがちのおっぱいのまま授乳しており、浅く吸われて乳頭の傷が絶えませんでした。
圧抜きをすると深く咥えることができるのか傷は全くできなくなったのでこれはおすすめです。
飲みきれなかった母乳は適度に搾乳する
授乳後もおっぱいが張っているときは、適度に搾乳しましょう。
圧抜きと同じ要領で、
親指と人差し指を使って乳輪のすぐ外側から体の内側に向かって軽く押すようにしながら搾乳するとうまく絞れます。
ただし絞り過ぎには要注意!
完全に柔らかくなるまで絞るのではなく、張り感が収まるまで少しだけなど、
できれば助産師さんなどの専門家に相談しながら行うことをおすすめします。
おっぱいが張って痛い場合、タオルでくるんだ保冷剤などをあててゆっくり冷やす
急激に冷やしてしまうと、逆におっぱいが出にくくなってしまう場合があります。
ここでのポイントはゆっくり優しく冷やすということです。
私は冷たい濡れタオルや冷えピタなどを利用していました。
強い痛みがある張りに効果的でした!
縦抱きやレイバック姿勢で授乳する
縦抱き・脇抱きやレイバック(ママのお腹に赤ちゃんを乗せて授乳する姿勢)を試すのも効果的。
このような授乳姿勢は赤ちゃんが乳首に吸い付きやすく、自分のペースで飲みやすいというメリットがあります。
特に、射乳の勢いが強くて赤ちゃんが飲みにくそうにしているときは、こちらの抱き方で授乳してみるといいですね。
母乳パッドの使用で不快感をなくす
母乳の漏れが大量、頻繁である場合は、母乳パッドを使用して快適に過ごしましょう。
通気性の良いものなど素材や形もさまざまなので、そちらもチェックして自分に合ったものを選んでくださいね。
何を試してもダメなときは専門家に相談を
何をしても改善されない、不快感がなくならないという場合は、
体質や医学的な理由で母乳分泌過多になっている可能性もあります。
一度かかりつけの産婦人科や母乳外来を受診し、相談することが重要です。
まとめ
母乳が出過ぎる原因
・産後直後は需要と供給のあっていない時期だから
・母乳量を増やす授乳方法や搾乳をしすぎているから
・母親の身体的な理由があるから
分泌過多がいつ落ち着くかは、個人差が大きいです
対策
・授乳前に張り過ぎているときは授乳前に乳輪をやわらかくして圧抜きする
・飲みきれなかった母乳は適度に搾乳する
・おっぱいが張って痛い場合、タオルでくるんだ保冷剤などをあててゆっくり冷やす
・縦抱きやレイバック姿勢で授乳する
・母乳パッドの使用で不快感をなくす
・何を試してもダメなときは専門家に相談を
最後に
分泌過多は周囲に理解してもらえなくて、辛いこともありますが母乳育児はメリットがたくさんあります。
ポジティブにとらえることで分泌過多を前向きにとらえることも出来ますよ。
辛いときにはプロに相談しながら頑張りすぎないようにしてくださいね。