産後は慣れない赤ちゃんの世話、睡眠不足などにより精神状態が不安定になってしまい、イライラしてしまう…
そのイライラは一番身近な夫へ向けてしまいがち…。どうしたら良いの?
私も、夫と二人で生活している時にはうまくいっていたはずなのに、出産後、夫のすることなすことにイライラしています。
そしてそんな自分が嫌になってしまい、自己肯定感が下がる悪循環になっていました…。
産後クライシスという言葉をご存じでしょうか。
産後クライシスとは、配偶者に強い不満を持つようになり、夫婦の関係性が変わってしまうことを言います。
そのイライラのはけ口を夫にしてしまうと家庭崩壊にもつながりかねません。
実際に何度か私もイライラして夫にあたってしまい何度か夫婦の空気感がピリピリとしていました。
産後クライシスについて何も知らずに、自分を変えずにいたら家庭崩壊していたかもしれません。
この記事では、産後クライシスとは、原因も含めて解説し、産後クライシスにならないための対策をご紹介しますね。
もくじ
産後クライシスとは
産後、生活の在り方がガラッと変わり、産後クライシスと呼ばれる状態になる家庭が増えますよね。
一体何がどうクライシス=崩壊してしまうのでしょうか?
産後クライシスの定義では、「産後2年間以内に夫婦仲が著しく悪化、崩壊すること」とあります。
厚労省の「全国ひとり親世帯等調査結果報告」では、子どもが2歳になるまでの間に、最も離婚率が高いという結果がでています。
産後クライシスでは配偶者に強い不満を持つようになり、夫婦の関係性が変わってしまうことをいいます。
離婚率が2歳までに最も高いということは産後クライシスが引き金となることも頷けます。
産後は急激な女性ホルモンの変化や慣れない育児、生活の変化で女性の精神や身体に大きな負担がかかるのは身をもって感じますよね。
そのため「産後うつ」や「ホルモンバランスの崩れによる」イライラや攻撃的になる症状が出てしまうことがあります。
皆様、心当たりはありませんか?
私は産後1カ月間が特に精神状態が不安定だったなと思います。
私は睡眠不足だけど3時間おきに授乳しなくてはならず、自分の時間も満足にとれない。けれど、育休を取得した旦那はゲームの毎日でした。
家事やおむつ交換など、今思うとたくさん積極的にしてくれていたはずなのにゲームをしている旦那に対してイライラ。
赤ちゃんの月齢が大きくなるにつれて、精神状態は安定してきたものの、どうしてこれをしてくれていないんだろう、なんで私ばかり、などと家事や育児に対して思うこともしばしばあります。(笑)
また、子育てが始まると夫婦だけではなく、その両方の両親(つまり、赤ちゃんの祖父母)もかかわってきて、人間関係の交流が増えます。 子育てに対する考え方が違ったり、気を使ったりでストレスを抱えてしまう方も多いのではないでしょうか。
産後クライシスはどうしておこるの?
では産後クライシスは、どのような原因で、どんな状態になるのでしょうか? 産後クライシスになる原因は大きく分けて3つ。
- ママの体調変化
- パパの育児貢献度の低さ
- コミュニケーション不足
ママの体調変化
体調の変化については、育児中のママなら誰にでも起きることです。
ホルモンバランスの変化、授乳や夜泣きによる寝不足、加えて、子育てへの漠然とした不安。
どんなに夫が協力的でも、赤ちゃんのお世話のすべては任せることは難しいですよね。
特に月齢が小さなうちはこれが一番辛いと思います。
パパの育児貢献度の低さ
2つ目の原因、パパの育児貢献度が、産後クライシスに大きくかかわります。
コミュニケーション不足
当然、産後は赤ちゃん優先の生活となります。
授乳やおむつや夜泣きなど多くの時間は言葉が話せない赤ちゃんに取られるので、
ゆっくりと夫婦でコミュニケーションをとる時間がないですよね。
産後の夫に対する大きな不満はおおむね以下の3つです。
- 育児に参加しない
- 自分はいつも通りの生活を続けている
- 妻の体調を気遣わない、夫との家事の不平等さへの不満
私は授乳でまとまった睡眠もとれず、日中は家事と育児に追われて趣味の時間もとれないのに、なぜ何時間も平気な顔でゲームできるんだろう!
…と、まだまだありますが、私の場合であるとこのような不満があります。
産後間もない妻の体調を気遣うこともなく、育児中にもかかわらず以前と同じ生活をしている夫に対しては不満も爆発しますよね。
産後のイライラによる産後クライシスを避けるには?
産後クライシスを避けるには、夫婦の協力、特に夫側の妻に対する理解が大切です。 まず以下のことを理解してもらう必要があります。
夫側が理解、気を付けること
- 産後の女性の身体はボロボロ、精神状態もホルモンバランスの影響で不安定であるということ
- 育児は妻だけの仕事ではなく、夫にもできることはあるということ
- 自分のことはできるだけ自分でやること
特に産後数カ月の精神状態は嵐のようです。
私も今思えばあの時はなんであんなに泣いたり怒ったりしていたんだろうと、思い返して少し旦那に申し訳ないくらいになります。
そのくらい、産後の精神状態は異常なのです。
また、毎日育児で大変なのに、夫の世話まで今まで通りにできるわけがありませんよね。
それに夫が不満を持ち、それが妻に伝わり、双方がイライラ…というケースが多いそうです。
日ごろから、何でも妻まかせの夫がいる家庭は特に注意が必要です。
夫には、自分のことはできるだけ自分でやってもらうように、生活スタイルを改めていくように夫婦でコミュニケーションをとることも大事ですね。
妻側が理解、気をつけること
- 自分の状態をきちんと伝える
- やってほしいことは口にだして伝える
- 他の家庭と比べない
- 休めるときは思い切って休み、子育てを完璧にしようと頑張りすぎない
- 感謝をその都度伝える
察してほしい、見ていればわかるでしょ、という考えはイライラの素なので捨ててしまいましょう!
私はこれが一番大事だと思っています。
実は多くの男性は直接言わないとわからないのです。
私も、やってほしいことを口に出すようにすると案外夫はすぐになんでも動いてくれて、察してほしい、こうしてほしいなと、頭で考えてもやもや、イライラする時間が減りました。
また、夫婦の会話も増えて、話し合いをする機会も増えたのでおすすめの方法です。
そして休めるときは何もかも放り出して、寝る、遊ぶことをおすすめします。
家事が十分にできていなくても、夫の世話ができていなくても赤ちゃんは元気に生きています。
赤ちゃんが元気に生きてさえいれば極論、産後はそれていいのではないでしょうか。
辛いときは家族や各種育児サポートサービスなどを活用し、抱え込まない、頑張り過ぎないようにしてくださいね。
そして、ほかの家庭と比べないこと。
育児や家事が得意な夫、そうでない夫がいます。
あの人のうちは夫が家事をすべてやってくれているとか、インスタで流れてきた育児アカウントの夫はこんなに頑張っている、なぜうちの夫は…。
生活スタイルや個性も家庭によって大きく違います。
我が家なりにできることをやってくれている、と思えればOKとしましょう。
普段から家事が慣れない夫に対しては、積極的にありがとうと言いましょう。
人は褒められたい生き物です。 やってくれて当たり前なのではなく、お互い気持ちよく過ごせる努力をしましょう。
まとめ
産後クライシスとは「産後2年間以内に夫婦仲が著しく悪化、崩壊すること」
産後クライシスの原因
- ママの体調変化
- パパの育児貢献度の低さ
- コミュニケーション不足
産後クライシスを避けるには
夫側が理解、気を付けること
- 産後の女性の身体はボロボロ、精神状態もホルモンバランスの影響で不安定であるということ
- 育児は妻だけの仕事ではなく、夫にもできることはあるということ
- 自分のことはできるだけ自分でやること
妻側が理解、気をつけること
- 自分の状態をきちんと伝える
- やってほしいことは口にだして伝える
- 他の家庭と比べない
- 休めるときは思い切って休み、子育てを完璧にしようと頑張りすぎない
- 感謝をその都度伝える
最後に
子育ては夫婦で行うものです。私も、一人で抱え込み過ぎていたことを自覚し、任せられることは口に出して旦那にお願いするようにしています。
すると、旦那への不満が少なくなりいつもありがとうと思えるようになりました。
一人で頑張り過ぎず、任せられることは人に任せ休みながら、育児を楽しめるといいですね。